ヒト族以外の種族の生活は基本的に自給自足や物々交換、 魔力 のやり取りなどで成り立っている。
ヒト族の間で使用されている通貨は両大陸共通で、単位は小銅貨(ルコス)・銅貨(カッパー)・銀貨(シルバー)・金貨(ゴールド)。
それぞれの価値は 小銅貨10,000=銅貨1,000=銀貨10=金貨1 である。
(なお、この世界の通貨の価値を我々の世界の通貨の価値に置換する事は様々な要因から困難なため、割愛する。)
流通量の多い銅貨までは、硬貨に穴があいていて紐を通して携帯しやすいようになっている。平民は銀貨を使うこと自体がほとんどない。
平民やある程度までの裕福層の間でのみ使われている中間貨幣として、銀貨の下に「小銀貨」がある。
また、金貨の更に上位には金貨100枚分の価値を持つ純金製の「大金貨」という貨幣もあるが、滅多に使用される事はない。
実際に使用する場合、
シルバー(銀貨)以上を使用する層は、たいていの場合端数を切り捨てるため、「1ゴールド、1シルバー、金貨1枚、銀貨1枚」などという言い方をする。
貴族以上の層同士でシルバー(銀貨)以上のやり取りをする際に端数を切り捨てずにカッパー(銅貨)を使用するのは、卑しいこととされている。
カッパー(銅貨)以下を使用する層(=日常的に銀貨を使用できない層)は、ルコス(小銅貨)の単位を使用する。
1ルコス、15ルコス、115ルコスなど、1ルコスすら切り捨てることはなく、貨幣のやり取りの際の単位としてカッパー(銅貨)という単語を使用することもない。
1,000ルコスの事は1シルバーも言うこともあるが、小数点を扱わない&端数は切り捨てないため、1,500ルコスは1.5シルバーではなく1,500ルコスと言い、1,005ルコスは1シルバーではなく1,005ルコスと言う。
※小数点以下の概念自体はあるものの、カッパー以下を使用する層の教育水準が低い(商人や日常的に数字に触れる者以外はきわめて簡単で単純な計算しかできない)ため貨幣計算には使用されない。単位を「ルコス」に統一しているのも同じ理由。
国,地方,時代などによって差があるため一概には言えないが、
市街地の平民(成人男性)の中間層の平均的な1年の稼ぎは、銀貨5枚ほどである(1四季年の稼ぎは銀貨20~25枚・金貨2~2.5枚ほど)。
家を持つ平民が贅沢せずに生活すれば、1人につき1日小銅貨20枚もかからない。成人1人であれば銀貨2枚で十分に1年(91日)を暮らせる。
様々な条件によって差はあるが、食費は庶民の平均的な外食一食で小銅貨5枚前後、宿は一晩で小銅貨15枚前後が相場。