アイシクル

氷人族。常冬の ジルヴァラ地方 にのみ生息する 神話時代 から在る妖精族の一種。
色白・紫銀髪であること以外、外見は ヒト族 と変わらない。体温が極端に低く、冷たい・寒いという感覚を持たず、氷漬けにされても絶対に凍死しない。氷で出来ているわけではないので火や熱を恐れることはないが、暑いところが苦手。
ジルヴァラ地方から南下してヒト族と生活している個体は、夏の年は直接日光が届かない洞窟や滝の裏や地下にこもってやり過ごす。もしくは魔力を消費して、体表の周囲の気温を下げて何食わぬ顔して生活している。
寒さに強い以外のつくりはヒト族と大差ないので、ヒト族からは「ジルヴァラ地方のヒト族の特徴」としてとらえられており、「アイシクル」という種族の存在自体がほぼ知られていない。

アイシクルの体温はヒト族と比べて極端に低いというわけではない(ヒト族が35~37度とすると、32~35度程度)。妊娠中のみ、体温が極端に下がる。(20~25度程度)

総じて高い魔力を有し、水や大気中の水分を氷にする能力を持つ。これはアイシクルの固有能力というわけではなく、属性さえ合えばどの種族でも使える水属性魔法の内の一種である。
ただし、氷魔法は一般的な魔法のように熱量を放出するものではなく逆に熱を奪うものなので、どちらかというと闇魔法(吸収系の魔法)に近く、魔力の使い方が異質なため術者の能力が問われる。
また、ヒト族の間では氷を存在させやすい冬の年は殺生が禁じられていることから、氷魔法を研究・体得しようという者が少ない。

アイシクルの国であるサルビア王国は デイン王国 と同じ古代文明の機械の知識が残っている。
デイン王国とは違いアイシクルには十分な魔力があるため、 古代魔法 (機械魔法)が健在。更に王族には「剥離魔法」という癒しの古代魔法を操る者が居り、古代魔法(機械魔法)の多用によって機械に侵食された体から、侵食部分の部分を剥離させて治療する技術を持っている。( ライカ が求めているのはこの技術)
記憶や病を取り除くなどということもできる。ただし、取り除いたものを何らかの物理的な形で排出しなければならない。(機械魔法の侵食部分は金属に、記憶は結晶に、病は毒に、命は新たな命にetc)