《神の子》

東の大陸 において、10歳前後(二次性徴期を迎える前)で成長が止まったヒト族の変異個体を指し、 ロザル王国 ではこの現象が起きた者を《神の子(リグ)》と呼ぶ。
 
《神の子》は「神の祝福を受けた者」という位置づけとなり、ロザル王国の国王の位に就くと共に《生き神》のような存在としてすべての ロザル教徒 から崇拝されることとなる。
《神の子》と呼ばれるだけあって、 ニュート 程ではないが予知や神の信託を得られるようになる。
 
正確には《神の子》は成長が止まるのではなく、「体の時間」が「ある1日」に固定され、0時を迎えると肉体のすべて(消耗した力・損傷箇所・摂取したものなど、既に体の一部であると認識されたもの)が巻き戻るようになる。肉体の時間が固定されているだけなので、着用している衣類や本人が作ったものはそのまま。
1日ごとにリセットされるため、肉体や付加魔力を鍛えることはできない。そのため、《神の子》自身の身体能力や魔力はさほど高くはない。
例外として、記憶は巻き戻らず、すべて頭に残っている。
  
    《神の子》の肉体に起きる0時リセットの有無
  • 髪を切った→切る前の長さに戻る(切り離した部分は消滅する)
  • 体調を崩した→体調を崩す前の状態に戻る
  • けがをした→けがをする前の状態に戻る(部位欠損も治る)
  • お腹が空いた→お腹が空く前の状態に戻る
  • お腹がいっぱい→お腹がいっぱいになる前の状態に戻る
  • 疲労→疲労する前の状態に戻る
  • 服を着替えた→着替えたまま
  • 料理をする→作った料理はそのまま

重傷を負う・危篤・仮死状態になっても0時になれば全快するが、死亡し蘇生が不可能な状態になっていた場合は0時を迎えても生き返ることはない。
 
10歳前後で《神の子》になった者は、約50~70年間ほど時を止めてから再び正常に時を刻むようになり、それから約40年後に命を全うする。
現王ベル・リグ・ロザルも《神の子》。齢は62歳で、正常な時を刻み始めてもおかしくない時期にさしかかっており、次期王 ディユ は王位継承のために国へ戻るべき時期になっている。
 
 
この変異個体は ハイムダール地方 にのみ見られるもので、50年に1人程度の確率で生まれる。
あくまで「生まれる確率」の話なので、生後無事に成長できるかはまた別の問題となる。
変異個体として生まれる血筋が特定されていなかった頃は「血筋は関係ない」と考えられていて、《神の子》は過去には平民からも多く輩出されていた。
しかしこの《星》では平民の新生児が無事に10歳程度まで生存できる確率は60%程度。更に15歳(東の大陸での成人)まで生存できる確率は50%を切るため、《神の子》としての特徴が表れてロザル王国に《神の子》として認められる前に亡くなるケースもある。
度重なる《神の子》の夭逝に危機を覚えたロザル王国は、生死を問わず変異個体が生まれた家系を丸ごと王宮に保護する事を繰り返し、やがて《神の子》は国内の中心部や王族などの安定した環境から輩出されることが多くなっていった。(いまだ平民から変異個体が生まれることもある)結果的に《神の子》の10歳までの生存率は飛躍的に上がった。

ページトップへ