ファンザム帝国

神帝オレグが建てた国。
当時は ケモル荒野 の小さな家系だった ベルティナ家 だが、当主であるオレグが闇と終焉の神「 パウ・ファンザム 」をその身に降ろすことで、圧倒的な力をもって支配者として君臨した。
まだ三代目の非常に若い国ではあるが、パウ・ファンザムを崇拝する グラフィエル教 を国教とする国々の強い支持を受けて、 西の大陸 北部を統べるようになった。 また、国の名前自体が神を指すため、ファンザムを崇拝する者らは畏れ多さから国の名を口にすることが少なく、ただ「帝国」と呼ばれることが多い。
 
三代目皇帝のオリガは温厚な皇帝として知られていたが、十年ほど前の 月染めの夜 に神を下ろして豹変する。神に憑かれたのではないかと噂されており、神気により空間を歪めるほどの 魔漏 を起こした帝都では、正気を保てる者はごく一部となった。
現在、神が皇帝の意識の主導権を握ってからは政治らしい政治はほとんど行われておらず、 グラフィエル王国 がそれを代行している状況である。