魔力・器

《星》 に生きるすべてのものには体力とは別に《魔力》というものがあり、魔力を消費することで 魔法 を使用できる。
基礎魔力(生まれ持った魔力)と、付加魔力(修練等で得る魔力)と、その回復能力には個体差がある。
元々それらすべての能力が他種族よりも極端に低かったヒト族は、微弱ながらも魔力を持つ者同士で何十代にも渡り交わりを繰り返し、研究を重ね、数百年かけて魔法を行使する個体が生まれるまでに至った。
また、力のある者が上に立ち国を築いたため、必然的に魔力と身分が比例した。魔力が高いほど国力を誇示できることから、より魔力の高い者同士が交わり子孫を残すようになり、やがて魔力を持つ者と持たない者の間には大きな身分差ができた。
今では大きな身分違いの交わりがほとんどないため、平民のほとんどは魔力を全く持たない。平民が力を持たないようにと、身分差のある婚姻が認められていない国もある。

《魔力値(魔力=■・器=□)》
基礎魔力と付加魔力を足したもののこと。
「魔力値」自体は成長や努力次第で得られる付加魔力の分が後天的に増加するが、多くの場合は一枠分程度の増加しか見込めない。
基礎魔力は生まれもった物なので、■■■以降に達するには努力だけでは不可能。それ以降に到達するにはそれなりの魔術師の家系の血筋が必要である。
異種族と交わることである程度の基礎魔力を得ることもできる。

一般人(ヒト族)の間では、■■で卓越した魔術師として扱われる程で、■■■になると他国にもその名が通る域になる。
器(貯蔵枠)はすべての個体が等しく5枠もつとされている。(稀に例外もある)
グラフィエル王国魔術師協会 では、ヒト族の魔力値をE~Sの6段階で格付けする 魔力階級 制度を採用している。

□□□□□:E:魔力無し、または低い。(ヒト族の9割以上がこれにあたる)
■□□□□:D:一般魔術師/ティモシー(魔力を持つ優秀な個体とされるヒト族)
■■□□□:C:中位魔術師/ギルダ(貴族や混血種に多い)
■■■□□:B:高位魔術師/アドラム(それなりの魔術師の血筋が必要)
■■■■□:A:最高位魔術師/オズバート(国王や魔術師協会の上層部)
■■■■■:S:神位魔術師/ニレル(サマエルのみが該当)
※あくまで「ヒト族基準」の格付け。 エルフ , 竜族 , ニュート , アイシクル もこれに当てはめることは出来るが、 イニス はこれらの枠におさまらないほどの能力を持っているため、ヒト族の基準では格付けは出来ない。
 
魔法を行使する際は、自身が持つ魔力以外に、補助エネルギーとして精霊の魔力も使用する。
神話時代 は、魔法を使用する際のエネルギーと言えば自身の魔力よりも精霊の魔力の比重の方が重かったと言われている。