クウラの《水の刻印》

《水の刻印》 は、 水神信仰 の盛んな パミエル王国 の王が代々その身に受ける「王位を継ぐ者の証」で、 刻印 を捺された者は 水神 の加護を受ける。
存在するために 魔力 を必要とする 紋章 とは違い、刻印は魔力を必要とせず、本来であれば体への負担も無い。
 
しかし、 クウラ の場合、母親が 《炎の刻印》 を捺した人間だったため、その嫡男である彼の体に流れる強い炎属性の血が《水の刻印》に拒絶反応を示した。
あまりにも強烈な拒絶反応を起こしたため一時は昏睡状態に陥るが、側近の ナイオス による 時魔法 で体の時間を止めて時間を稼ぎ、 アトラス聖王国刻印術師 たちを招き、ひと月かけて特別な施術を行うことで一命を取り留めた。
施術後のクウラは属性の影響を非常に受けやすい体質になった。既に首に捺された刻印を取り除く事は出来ないため、現在は少しでも属性の影響を受けないようにと全ての魔力を封じられた状態で生活している。
属性の影響を受けて体の中の属性バランスが乱されると、動悸,呼吸困難,発熱,全身の痛みなどの症状が現れる。
強い炎属性を持つゼラー王国のマグ二ティスには、触れるだけで深刻な火傷を負い、死亡する可能性もあるという。
 
日常生活を送るだけでもある程度の歪みは発生するため、属性の影響が最も少ない新月の夜に刻印術師による調整(メンテナンス)が必要となっている。調整には激しい苦痛が伴い、心身を消耗するため翌日は極度の疲労でほぼ一日眠り続ける。
刻印術師による定期的な調整を受けなければ属性反発の発作を起こして死に至る可能性があるため、刻印術師を所有するアトラス聖王国に逆らう事が出来ない状況にあり、刻印術師を自国に常駐させる代わりに様々な要求を呑んでいる。
また、緊急時に即座に対応できるように、 時魔法 を使用できる ナイオス が常に近くにつき従っている。異教徒であるナイオスがパミエル国王の側に付き従う事が出来ている理由はこれである。
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