ミドルネーム

【『MYTH』におけるミドルネームの定義】
特筆の無い限り、
貴族層は相応の身分にのみ使用が許されている洗礼名、祖先の名の一部、家名などが多く、「存在に付加価値を与える目的」で付けられるものが多い。
平民層は洗礼名、親や先祖の名前の一部、母の旧姓、職種、好きな言葉など多岐にわたる。「個を識別できれば良い」という認識のため、特に規則性はなく、姓自体が珍しいものの場合はミドルネーム自体を必要としない。
 
また、『MYTH』におけるミドルネームは、生まれた時に付けられるよりも、その個体の生存がある程度確証されてから付けられる場合の方が多い。
(生存率に関しては「年齢と成人」も併せてご覧ください。)
 
西の大陸 の北部(イアー王国の手前まで)では、
ミドルネームは成人(17歳)した時(女性の場合は結婚した時)に初めて付けられる。
女性は旧姓を使うことが多く、男性は教会から洗礼名をいただくことが多い。
 
エリム竜王国 では、
片親を とする場合はその竜の名前がそのままミドルネームになる。
直近の親ではない場合でも、祖先の竜の名がはっきりしている場合はその名をいただくことが多い。
 
イアー王国 では、
長子以外はミドルネームが2つつく。
長子は「名・一族の名・家名」、
二子以降は「名・一族の名・生まれた順番を表す単語・家名」が一般的。
 
クネ王国 では、
王都や主要都市など、ある程度人口が密集した街に住む者は7~10歳までに洗礼名をいただく。
 
それ以外の場合、生まれた街や村から一歩も出ない者にはミドルネームはない。
初めて生まれた街や村を出る時に、無事に故郷に戻ってこられるようにという祈りを込めて親(親がいない場合は教会)からミドルネームを与えられる。そのため、 《見聞兵(オコ)》 としての独自の徴兵制度があるクネ王国では、ミドルネームを持つ(=故郷を出て国に仕える)ことは一人前の男性と認められたことにもなる。
 
※《見聞兵(オコ)》の徴兵は 準成人 に当たる13歳以上で一定の条件を満たした健康な男児を対象に行われる。20歳になっても徴兵対象にならなかった者は基本的にその後も単独では生まれた街や村から出る事が出来ない。
 
※女性はミドルネームを持つ男性と結婚することで旧姓をミドルネームにすることができる。ミドルネームを持たない男性と結婚するとミドルネームを持つことがなく、生まれた街や村から出る事が出来ない。
 
※クネ王国では、ミドルネームを持たない者は弱者としてみなされる。それによって迫害を受けることはないが、ミドルネームの有無で守る側と守られる側に分類されるため、身分差に近い区分は発生する。
 
ラベド王国メホド王国マルクヴァルト地方では、
明確な決まりはない。
貴族や兵士などは何らかの功績をあげた際に得た称号をミドルネームとして使用するため、一生のうちにミドルネームが何度か変わる者も居る。
 
東の大陸 では、
明確な決まりはない。
多くの場合(ロザル教徒の場合)、貴族は生後初めての洗礼で洗礼名をいただく。
ロザル教は新生児に洗礼を行う時期が「夏の年」の聖地巡礼期間のみと決まっているため、生後間もなく洗礼を受ける者も居れば、 1四季年 待ち4歳でようやく洗礼を受ける者も居る。(『MYTH』の年齢の数え方は、生まれた年を0歳として、年が明けるごとに等しく1歳加齢するという形式)

平民は成人した際に任意のミドルネームを得る事が多い。
 
ラル は命名に特殊な事情があり、ミドルネームを持っていない。
 
シャムシールミーミルゼラー王国 の貴族だった頃にいただいた洗礼名をミドルネームとして使用していたが、 パミエル王国 に亡命する際にそれを放棄している。また、東の大陸では「イザヤ」は非常に珍しい姓なので、シャムシールは成人後もミドルネームを持っていない。(必要がないため)
 
ウァバム王国 では、
成人するまで(15歳まで)に自分が生涯を賭して育てる植物を決め、その植物の名前がミドルネームになる。
 
アトラス聖王国 では、
身分を問わず、生後初めての洗礼で特別な洗礼名をいただく。
さらに、王侯貴族は成人した際や功績をあげた際に追加でミドルネームを得ることがある。
平民は職業ごとにミドルネームがある程度決まっているが、これも厳格な決まりごとはない。

 
 
他、地方・身分・宗派などによってさまざまな決まりや傾向があるため、一概に言えるものではない。(ミドルネームがゲシュタルト崩壊を起こしそう…)
 
 
※このページで語られている設定は、あくまで創作作品『MYTH』での架空の設定であり、実在するものではありません。